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【書評レポートの書き方】大学生必見!本の読み方やテンプレも分かりやすく解説

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大学で期末に課されるのがレポートです。

 

 

苦手とする人が多いレポートですが、そのなかで特に苦手な人が多そうなのが書評レポートではないでしょうか。

 

 

本を読んでそれを論評するものが書評レポートですが、とにかくやり方が分かりにくいことが特徴です。

 

 

課題の本を読んでいる間は一切課題は進んでいないわけですし、いざ本を読み終わっても何をどうもって論評するのか。

 

 

あらすじをまとめていては要約だし、感想を書いていては感想文だし、、、ととにかくやりにくいです。

 

 

特に本を読むのが嫌いな人にとってはとんでもない負担です。

 

 

かくいう私もレポートの中では書評レポートは苦手な部類です。

 

 

しかし、その中にもやはりテンプレと呼べるものは存在します。

 

 

これから何回も書評レポートを書く機会は出てくると思うので、ぜひこの機会にマスターしましょう。

 

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そもそも書評レポートとは

野村一夫 著『社会学の作法・初級編』によれば

1.本の紹介をし

2.その重要な論点を整理して

3.書く論点について自分なりに考察すること

としています。

 

 

つまり、この本の「ここがおもしろかった」「ここが難しかった」などは単なる想感文に過ぎず、書評レポートとはとうてい言えないのです。

 

 

書評レポートが学問の世界における「本を読みましたよ~」という証明書なんだとか。

 

 

つまり、課題として課された本を読んで、何を考えたのか、何が重要だったのか、それを本の内容と自分の意見を上手に織り交ぜながら書いていく必要があります。

 

 

正直な話とっても面倒な種類のレポートであることは間違いありません。

 

 

授業の感想を書くタイプのレポートであれば思い浮かんだことを書けばそれで終わり。

 

 

何か与えられたテーマについて調べるレポートであればインターネットでその事実を引用しながら書いていけばそれで終わりだからです。

 

 

書評レポートの面倒さと難しさはこの二つを組み合わせながらかつ客観的に読める文章を書く必要があることです。

 

さて、ここまでの話をまとめてみましょう。

 

書評レポートは

 

1.本の紹介

2.本の論点や重要なポイントを整理してまとめる

3.それに対して自分なりの考察を加える

 

この三点を要求される高度なレポートであるとご理解ください。

 

 

それではここから具体的にどのようにレポートを進めていくべきか考えてみましょう。

 

 

まずは本の読み方と下準備、そのあとに実際に書き方を解説します。

 

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本の読み方

 

書評レポートなので当然本を読みますよね。

 

 

この本を読むときにいかに工夫しながら読むかで、のちのちの執筆のしやすさが変わってきます。

 

 

このプロセスをいい加減にするとあとで何回でも読み返す羽目になるので、コツを早めにマスターしておきましょう。

 

チェックやメモをしながら読む

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書評レポートを書く上で必要なのがチェックやメモをしながら読むことです。

 

 

先ほどお伝えしたとおり、書評レポートを書くときには、本の内容とその重要なポイントを整理する必要があります。

 

 

言い換えれば、この二点は誰が書いてもほとんど同じような内容になり、それらはすべて本の内容から抽出される、ということです。

 

 

本に文字を書くことに抵抗がない場合は鉛筆などで重要なポイントに線を引きながら読みます。

 

 

本が借り物の場合や書き入れるのに抵抗がある場合は付箋を貼ったり、別の紙にページ数や文章を書いたりしながら読み進めてみましょう。

 

 

 

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「著者の言いたいこと」を見つける

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では、重要なポイントって何? と思われるかと思います。

 

 

ここではやや高校の現代文のテクニックに近い部分があり、読む中で重要なポイントを見抜いていく必要があります。

 

 

多くの本では著者の主張(「著者の言いたいこと」)とそれを補強・証明する文章で語られます。

 

 

補強・証明する文章は具体例、引用、反対の例の提示など様々です。

 

 

それらを使って読者に自分の主張の正当性を伝えていきます。

 

 

ではどうやってその主張を見抜くのか、、、補強・証明する文章以外の文章に注目すれば自動的に結論がでてきます。

 

 

もう少し深めれば分かりやすい具体例の周りに出てくる短い抽象的な文章が「筆者の言いたいこと」である可能性が高いです。

 

 

戦略的な話ですが、我々に求められているのは書評レポートを書くことであって、著者の主張をマスターすることではありません。

 

 

書評レポートを書く上でこれが「著者の言いたいこと」だろうというものさえ分かってしまえば、あとは本の内容を解釈する必要はなく、半ば機械的に言い換えていけばそれでよいのです。

 

 

その筆者の言いたいことをメモしながら読み進めていけば、だいたい

1.本の紹介をし

2.その重要な論点を整理

というこの2項目はだれでも同じような内容がまとまります。

 

 

最初に読むときはこの「著者の言いたいこと」をなるべく多くマークしていくとあとから楽になります。このあとには

3.書く論点について自分なりに考察すること

という最難関の作業を行う必要があります。

 

 

そのときには、なるべく自分なりの考察が加えやすい「著者の言いたいこと」をピックアップして書いた方が楽なことは目に見えています。

 

 

そのためにも「著者の言いたいこと」をなるべく多くあげながら本を読み進めていきましょう。

 

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論点を整理する

 

本を一通り読んだら、ここから先は書評レポートとして文章に書き起こし、自分の考察を加える、というプロセスがあります。

 

 

その前に行っておくべきことが論点を整理する、ということです。

 

 

このプロセスは初めてだとかなり時間がかかりますが、以下の手順を参考にしてマスターしていきましょう。

 

「著者の言いたいこと」をグループ化する

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「著者の言いたいこと」は一冊の本ともなればいくつかでてきます。

 

 

最終的には一つに帰結するものが多いのですが、書評レポートを書く上ではいくつかグループ化してまとめた方が書きやすくなります。

 

 

読みながらマークした重要なところを見てみましょう。

 

 

見比べてみると「何となく似ているな」というものや「この考えはさっきのことを言い換えたものだ」と気づくものがあると思います。

 

 

それらをグループ分けして、核になるものを決めましょう。これが

2.その重要な論点を整理

で要求されている論点で、そのまま

3.書く論点について自分なりに考察すること

に引き継がれます。

 

 

さて、書評レポートの文字数にもよりますが、ここでは三つほどのグループに分けて論点としてまとめることがおすすめです。

 

 

いくつか選べる場合は、自分が考察を加えやすいもの、他の論点と異なり議論が深まりそうなものを選んでみましょう。

 

 

これで書評レポートの核が決定します。

 

 

 

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論点を膨らませる

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先ほど決めた論点をもとに主に

2.その重要な論点を整理

の項目を進めていきます。

 

 

ですが、例え三つ論点があったとしても「著者は○○ということを重要視している」だけでは一瞬で終わってしまいます。

 

 

文字数を稼ぐことができません。

 

 

このプロセスでは実際に文章に書く上でもう少し分かりやすく膨らませます。

 

 

ここで登場するのが先ほどのグループ分けです。

 

 

グループ分けした中にはいくつか似たような主張があるはずです。

 

 

それを見て自分の言葉で分かりやすく文章を膨らませていきます。

 

 

言ってしまえばこのプロセスは論点の要約にあたります。

 

 

要約と聞くと顔を青くする人が多いのですが、このプロセスで進めれば自然な要約ができあがります。

 

 

自然な要約にするコツはグループ分けした論点に注目しながら自分の言葉で論点を分かりやすく、再構成していくことです。

 

 

解説書を作るような気分で書いていっても良いでしょう。

 

 

よく要約が本文のツギハギにしかならない、という声を聞きますが、そうではなく、論点を抽出した上でそれを再構成していけばよいのです。

 

 

すると本の内容に準拠した上で、単なるツギハギでない自然な要約が書けるようになります。これで

2.その重要な論点を整理

の内容をおおむね整理できたといえるでしょう。

 

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自分なりの考察を加える

 

さてここまできたらようやく最終ステップです。

 

 

先ほどまとめたいくつかの論点に対して自分なりの考察を加える、少し固い言葉で言えば「論評する」プロセスです。

 

 

自分の意見を書いていけばいいのか、と思われがちですが、それでは説得力がない主観的な文章になってしまいます。

 

 

書評レポートをはじめ学問の世界で求められるのは客観性です。

 

 

難しいように思われるかもしれませんが、以下の比較を使った方法で自分の意見を加えていけば客観性の高い考察ができます。

 

 

いくつか有効な比較の例を示すので、自分が使いやすい考察方法を参考にしてみましょう。

 

他の文献と比較する

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「『A』という本では○○であったが、この本では□□であった」という比較です。

 

 

大学の授業であれば似たような主張をしている本を紹介されることや教科書を使うことがあるかと思います。

 

 

書評する本と別の文献ではどう異なっているか、に注目し、その理由などを考察すれば立派な客観的な文章になります。

 

 

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常識と比較する

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「一般的には○○とされているが、著者は□□という主張であった」という比較です。

 

 

世の中にある本は一般的なことを否定し、独自の意見を展開することが多いので、この比較方法は非常に有効です。

 

 

私たちが目標にしていることはあくまでも書評レポートを無事提出することです。

 

 

多少自分の意見とは異なっていても「世間では一般で思われていそう」ということを引き合いに出して、著者の論点と比較してしまえば、読み手(先生)からはよく意図が伝わっているな、と思えるのです。

 

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現在と比較する

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書評レポートで提示されている本はいつ書かれたものでしょうか。

 

 

当時書かれた状況と現在の状況が異なることは大いにあり得ます。

 

 

「著者が主張する○○は現在では否定されるだろう」という考察は、自分の考えと著者の意見をうまく織り交ぜたものであり、考察としては非常に有効です。

 

 

デリケートな部分ですが、最近見直されてきたLGBTなどの性の多様性の話題、ジェンダーの話題、多様性の話題などはこの比較が有効なことが多いです。

 

 

 

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諸外国と比較する(状況を変えて比較する)

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例えば日本のかつての労働状況について論じている本があったとしましょう。

 

 

ここに加える比較として、外国の状況はどうなのか、を比較として取り入れることは非常に有効といえます。

 

 

この手のものは「日本(自分の状況)は他よりも劣っている」というような比較ができると高評価です。

 

 

そうするとただ本の内容に賛同しているのではなく、客観的なデータを元に批評できているという印象を与えるからです。

 

 

おすすめは国民性や教育、また近年注目されることが多い北欧諸国との比較です。

 

 

これらの内容は比較的調べやすく、信頼度も高いので、ぜひ利用してみましょう。

 

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書評レポートの文章の書き方

 

ここまで来てようやく下準備が完了しました。いよいよ提出する文章を書いていきます。

 

 

何度も説明していますが、書評レポートは

1.本の紹介をし

2.その重要な論点を整理して

3.書く論点について自分なりに考察すること

 この三段構成で書いていきます。いってしまえばこれがいわゆるテンプレです。

 

 

それでは実際に書き方を考えてみましょう。

 

1.本の紹介をする

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書評レポートの中では一番簡単な部分です。

 

・読んだ本の著者、タイトル

・主に何について論じたものか

 

この二つを説明してしまえばもうそれでおしまいです。

 

 

タイトルは書誌情報として別に書くことが多いので、「この本は○○について著者の○○氏が論じたものである」というような書き出しにしても問題ありません。

 

 

書評レポートの場合、今から書評をする、と示すため最初に何について書かれた誰の本なのかを簡単に示す必要があります。

 

 

この部分はあまり深く考えずに書きましょう。100文字もあれば十分です。

 

 

 

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2.重要な論点を整理する

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この項目では、主に二通りの書き方があります。

 

要約形式で本のあらすじを示す

要点+補足の形式で示す

 

要約形式の場合は、「序盤では○○の主張が、中盤では○○の主張が……」と続けていきます。

 

 

そして、要点+補足の形式の場合は「この著者は○○ということを述べている」と順序に関係なく進めていきます。

 

 

どちらかを選ぶかは本の種類によります。

 

 

本まるまる一冊を書評する場合は、構成が序論、本論、結論の三段構成になっていることが多いので、要約形式で進めた方が網羅性が高くなります。

 

 

一方、本の一部短めの文章の場合は要点+補足でポイントを絞って書いていった方がまとまりがよくなります。

 

 

書き方が違うだけで基本的にはメモをしながら読んだ内容を自分でまとめ直すと考えてください。

 

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3.書く論点について自分なりに考察する

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最後に先ほど取上げた論点について考察を加えます。

 

 

要点の整理が終わったら、「ここから考察に入ります」という文言を加えて、考察パートが始まることを読み手に伝えましょう。

 

 

基本的には一つの論点につき、一つの考察で十分です。

 

 

それぞれに適した比較方法を考えましょう。

 

 

最後に軽くまとめを入れれば書評レポートのできあがりです。

 

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書評は一番難しいレポート

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個人的には書評レポートは一番難しいレポートではないかと思っています。

 

 

冒頭でも述べましたが、

・本を読む

・論点を整理する

・要約する

・自分で調べて考察する

このそれぞれでも十分にレポートが書けてしまいそうなものを一つにまとめて仕上げなければならないからです。

 

 

書評レポートが課されたらみなさん、どうぞなるべく早く取りかかるようにしてください。

 

 

それくらい高度なレポートだと思ってください。

 

 

そして、一つ書けたら自分に自信を持ってください。その積み重ねで必ずレベルが上がっていきます。

 

 

反復することは勉強の基本です。これからもレポートにはぜひ前向きに取り組んでください。

 

 

 

次の記事 【書評レポートの書き方】実際に大学で提出した文章を使いながら丁寧に解説  では実際に書いたレポートを素材にして解説します。ぜひご覧ください。

 

 

 

参考図書

野村一夫, 2002年, 『社会学の作法・初級編』 , 文化書房博文社.   

 

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